Pure and Life audio ざんまい ▲site top
Pure audio:ちゃんと時間をとって音楽に向き合うオーディオです
Life audio:いつでもどこでも音楽に接していたいオーディオです

Life audio 2023 Feb 6
6BM8 シングルアンプ製作

子供の頃よく遊んでいた真空管 6BM8 で Life audio 用にアンプを作りました。 音は期待していなかったのですが、 なかなか素直な心地よい音に大満足です。 製作記は 「やまかつFactory」 をご覧ください。

2021 Mar 25
最近のオーディオの風景

パワーLEDを並べ照明を作って楽しんでいます。

ところで、昔の写真フィルムをデジタイズしていたら、 懐かしいオーディオの風景がいろいろ出てきました、 懐かしいオーディオの風景 もちろんこれを見て懐かしいのは本人だけですが、、(笑

Pure audio 2020 Jun 28
2A3 ロフチン・ホワイトアンプ復活

2A3のロフチン・ホワイトアンプを最初に作ったのは、1974年、高校2年の時でした。 その後大学3年の時に金田式DCアンプを作るまで、2A3は主力のパワーアンプでした。 先日、久々に鳴らしてみてその音の良さを改めて認識し、主力に返り咲きました。 とは言え、そのまま使い続けるのは怖いので作り直しました。 復活記は 「やまかつFactory」 をご覧ください。

ロフチン・ホワイトアンプは、 電圧増幅段と電力増幅段の間にコンデンサがなく直結しているのが特徴で、 入力から出力までの時定数が出力トランス1個という、大変シンプルなアンプです。 このアンプの音は、透明感があり自然で、 ソースの持つ空間がそのまま再現されるように感じます。 弦やピアノやボーカルは演奏者をリアルに語ります。 DFが1.8しかなくウーハーの制動力が弱いためか、 低音域が豊かに感じられ心地よいです。

Life audio 2019 Apr 21
インターネット音源

pure audio では、ローカル音源のレコードやCD、音楽ファイルが主になりますが、 life audio では、ネット上に選曲を任せることも多く、 インターネットは使用頻度の高い音源になります。 ネット音源は、家の中だけでなく、旅先、車や電車の中、歩きながらと、 外で使うことも多いので このページ をモバイルでもブックマークしています。

Life audio 2019 Apr 19
ライフオーディオ

子供の頃からの pure audio に加えて、最近になって始めた life audio です。
ライフオーディオとは、 意識しない程簡単な操作で、 生活の中で空気のように、 いつでも好きな音楽を聞いていたい、 を実現するオーディオです。 「それってBGMのことだろ?」という声が聞こえそうな(笑。 いつも音楽が流れている時、 真空管のフィラメントやカートリッジの針の寿命など気にしたくない。 音は良いほうがよいがあまり主張されるのも困る。選曲もお任せしたい。 そういったオーディオは、pure audio とはまた違ったものでしょう。

ハードウェアとしては、以下の、 自作レシーバー、改造CDプレイヤー、小型スピーカーなどから成ります。

レシーバー

Bluetooth 受信、光デジタル入力、RCAアナログ入力を備えた自作アンプです。 製作記は 「やまかつFactory」 をご参照ください。 Bluetooth により、PC, Tablet, Smartphone を通して、 広い音楽の世界とつながります。 「それならUSB-DACだろ」と突っ込まれそうですが、 life audio には Bluetooth で十分かと。 むしろ無線なので引き回しがなくすっきりです。 USB-DACは私には pure audio の範疇ですね。 さて、このレシーバーは、アナログ入力もあるので、 カセットなども気軽に聞くことができます。

簡単操作として、入力切替がありません。 入力された音は全てミキシングされて聞こえます。 これは例えば internet radio を聞くのなら、 CDを(リモコンで)止めればよいだけのことで、 わざわざ入力切替などしたくないということです。 また、明示的に電源をon/offするのも面倒で、電源スイッチはおまけです。 電源操作は何か別の smart system に任せたいですね。 私が部屋にいる時は何もしなくても電源が入っているような。 その辺りはいずれまた。。

Flying CD プレイヤー

元はソニーの CDP-P91 です。ヤフオクで2000円で落札しました。 出力は光デジタルのみにしました。 改造記は 「やまかつFactory」 をご参照ください。 そもそもは、 すぐにCDが聞きたいときCDトレイのローディングが待てない、というのが発端です。 そこでローディング機構を取り払うと、 CDが飛んでるような Flying CD プレイヤーになりました~、みたいな(笑。

さて、「ポータブルCDプレイヤーのメカではダメなの?」という声もありますが、 電池仕様の省電力メカでは弱々しく、 AC電源用のしっかりしたメカの方が面白いです。 とは言うものの、CDがパカっと一発簡単に装着出来て光デジタル出力の付いた、 コンパクトなCDプレイヤーをどこか出してくれませんかね。 近い製品はたくさんあるのですが。。

小型スピーカー

ビクターのシスコンFS1のスピーカーSP-FS1のエンクロージャーに、 フォステックスの8センチフルレンジスピーカー FE83En をマウントしたものです。 SP-FS1は何年か前にヤフオクで、これまた2000円で落札しました。 FE83En は中高音域に心地よい音色を持っていて楽しめます。 life audio のスピーカーは部屋の何ヵ所かに置き、気分で切り替えて、 音の向きを楽しむものありかもですね。

さて、同じ曲を、life audio と pure audio で聴き比べると、 音楽の表情は大きく変わります。受ける印象はまったく違います。 主にスピーカーによる、高低音域の帯域制限や、解像度の制約で、 life audio で聞くと大変抑制された音になります。 pure audio で聴き直すと、制約から解放されたホッと出来る場が現れます。 極端に言えば、life audio ではFMラジオを聞いているような、 pure audio では演奏者が目の前で演奏しているような。

音楽を聴くという点では当然 pure audio が良いのでしょう。 しかしながら、いつも流れている音楽では、 いつも同じ気分で聞くわけでもなく、 life audio の抑制された音も、これはこれで面白いです。 どちらでも楽しめるところは、音楽のすごいところですね。

Pure audio 2019 Feb 9
ピュアオーディオ

小学生の頃からステレオや音楽が好きで、 中学、高校の頃は、ラジオやアンプを自作し、 ずっと放送文化部だったので部室のミキシングコンソールなども作ったりしました。 学生時代は、友人に頼まれ、アンプやコンサート仕様のミキサーなども作りました。 社会人になってからは、オーディオアンプの設計が仕事になり、 公私ともにオーディオ三昧の日々でした。

しかしながら、ここ十数年は、 オーディオから少し遠ざかっていました。 仕事がオーディオからソフトウェア開発に移ってゆき、 その仕事が多忙な中、わざわざ真空管アンプが温まるのを待たなくても、 ネット上に音楽はあふれ、モバイルな端末やPCでいつでも音楽は聞ける。 みたいな、、とりあえずな、、

しばらくそんな時期があってもオーディオ機器を手放すことはなく、 2年前に定年退職し、時間の自由を手にすると、 オーディオと音楽は自然に復活しました。 そんな曲折を経て、今も、マンションの6畳和室で、 昔と変わらずオーディオ三昧を楽しんでいます。

レコードプレイヤー

ターンテーブル DENON DP-3000
アーム SAEC WE-308N
カートリッジ DENON DL-305

1970年代半ば、高校時代は、パイオニアのプレイヤー PL-25E 、主なカートリッジはGRACE(品川無線)のF-8L, F-8Dでした。 大学生になって、現在も使っているデンオンのターンテーブルを購入。 以来40年余り一度の故障もなく稼働しています。 このターンテーブルと同時に購入したアームは SME-3009 series II 、カートリッジは当時EMPIREと双璧だった SHURE V-15 Type III でした。

その後アームはサエクの姿に惚れ込み、 カートリッジはデンオンの DL-303 を経てDL-305になりました。 このカートリッジも30年以上使っていますが、 私の好きなボーカルや弦の音をふくよかに奏でてくれるお気に入りです。 ところで、針の寿命は大丈夫なんでしょうかね。。 その後調べてみました

CDプレイヤー

CDプレイヤー SONY CDP-R3
DAコンバーター SONY DAS-703ES

1982年にソニーの CDP-101 が商品化されるとすぐに購入しました。 その翌年に発売された CDP-701ES も購入しました。 その後、同じ事業部だったので、 一機種だけCDプレイヤーの商品設計を手伝ったことがあり、 自分が携わったCDプレヤーが鳴っていた時期もありました。

その後はCDP-R3とDAS-703ESです。 CDP-R3だけでも、その音に十分満足していたでしょう。 しかし、DA変換をDAS-703ES側で行うと、 楽器の輪郭がよりはっきりし、楽器の位置の奥行が広がり、 何より演奏時の静けさが増すという差異があり、 今もこの古いDAコンバーターが手放せません。 ちなみにCDP-R3はご多分に漏れずCDトレイの 塗装がベトベト になり、このCDP-R3もトレイの塗装は 完全にはがして います。

ところで、このCDP-R3、美しいデザインですね。 このCDプレイヤーより音が良いと言われるCDプレイヤーは多々ありますが、 残念ながらそれらは工業デザインの延長の顔で、がっかりします。 このCDP-R3は音楽を奏でるオーディオ機器としての雰囲気を持っており、 伝統あるソニーデザインの底力を感じます。

プリアンプ

真空管プリアンプ LUX CL-36
MC昇圧トランス タムラ 試作品

初代のステレオアンプは高校時代に雑誌を見て自作したトランジスタアンプでした。 当時、プリアンプと言えばマッキントッシュC-22とマランツ#7が双璧でした。 無線と実験誌1972年11月号に掲載された マッキンC-22のイコライザー部の製作記事を見て フォノアンプ (もう一枚 ) を作り、30数年間使っていました。

2005年に東京杉並のFさんが、 それまでお使いになっていたラックスの真空管プリアンプCL-36が故障したとのことで、 ヤフオクに出されていました。 そして、私がその後を引き継ぐことになりました。 故障の原因は、B電圧安定化回路の不良でした。 このアンプも大変滑らかな心地よい音を奏でてくれます。 修理時の感想として、 複雑な機構で多くの線材やスイッチ接点があるにもかかわらず、 これだけの音を出すラックスの技術は素晴らしいと思った半面、 これらの複雑な構成がもっとシンプルになれば精神的に楽なのにと思いました。 その辺りはいずれ自作アンプで具現化したいと考えています。

パワーアンプ

半導体パワーアンプ SONY/ESPRIT TA-N902

初代は高校時代に自作したトランジスタアンプです。 その後、電波技術誌1973年2月号に掲載された、 2A3ロフチン・ホワイトアンプの記事を参考に自作しました。 上の写真の右端にちらっと真空管アンプが写ってますね。 大学時代には、無線と実験誌で有名な金田式DCアンプから、 AB級 80W+80WのDCアンプを自作しました。 これらは今は第一線から外れていますが、 メインテナンスをしていつか復活させようと考えています。

現在は、 その昔ソニーが持っていたESPRITブランドのパワーアンプTA-N902を使っています。 トランスがたくさん乗った2A3のアンプも重いですが、 この重量28kgのTA-N902は半端なく重いです。 最近少し接触不良なので修理しようと思っていますが、 半田コテを握ったら2A3や金田式が復活するかもですね。

スピーカー

エンクロージャー JBL copy 4333WX copy
トゥイーター JBL 2405
ミッドレンジドライバー JBL LE85(2420民生用)
ウーハー TAD TL-1601a
ネットワーク 自作 crossover 800Hz, 8000Hz

初代のスピーカーはパイオニアの PE-16 を段ボール箱に入れたお粗末BOXでした。 その後しばらくは山水の SP-70 を使い、次に無線と実験誌に製作記事が出ていた、 フォステックスのユニットを使った少し大きな2Wayスピーカーシステムを作りました。 学生当時はスピーカーの自作が流行った時代で、パイオニアの PE-101 で小型スピーカーも作りました。 これが思いのほか音が良く、 またフルレンジのピンポイントな定位感は素晴らしいものでした。

現在のスピーカーのベースが揃ったのは社会人になった1年目で、 最初の年のボーナスが飛んで行きました。 1980年当時、 無線と実験誌に株式会社エンクロージャーの広告が毎月出ていました。 ジムランなどのエンクロージャーを、10万/1台程度で精密に製作するメーカーです。 さて、その前に、JBL 4333のフロントバッフルの色は黒でした。 しかし4333の後継であの有名な 4343 (リンクは4344)のフロントバッフルの色は青。 私はその青が気に入り4333のフロントバッフルの色を青で、 先のエンクロージャー製作メーカーに発注しました。 その後、スピーカーユニットを買い集めてスピーカーシステムが完成します。

ウーハーはその後、ご多分に漏れずエッジがへたり、 それを機にTADの40センチウーハーに替えました。 1980年代だったと思いますが、目黒のパイオニアショールームで、 TADシステムを開発された木下さんのお話しと TADユニットを使った EXCLUSIVE model 2401 を聴く機会がありました。 その時の音の印象が強烈で、 ショールームを出る頃には頭の中からTAD以外の選択肢は消えていました。

懐かしい時代

今はどちらもコンセントにつながれていません。 少し前にTA-2000Fを鳴らしてみましたが、 スイッチやリレーが接触不良でそのままでは使える状態ではなかったです。 どうも経験上オーディオ機器は接点から劣化するようですね。

さて、FM/AM チューナーはソニーの ST-5150D 。FMエアーチェックが楽しかった時代です。 このダイアルスケールの中に放送局が並んでいたものです。 あっ今でもそうですが、、聞かなくなりましたね。 このチューナーは友人の友人からいただいたものです。

下側のアンプは、ソニーの半導体プリアンプ TA-2000F 。半世紀前の名器です。 TA-2000Fは御殿山のソニー歴史資料館にも展示してありますが、 私の持っているこのTA-2000Fの方が見た目はずっと良い状態なので、 いっそ歴史資料館に寄贈しようかと思っていたら、 昨年、歴史資料館が閉館するとのことで、今もこうして手元にあります。

この他、昔は活躍し、今は消えていったものにカセットデッキやMDがあります。 何台ものデッキが私のオーディオに加わりました。 本当に頑丈なメカだった TC-2130A に始まり、 TC-K5 TC-K75 、その後、 電磁ソレノイド(電磁石)によるメカ動作が「ガシャン、ガシャン」と力強かった TC-K8B 、小型で便利だった再生専用の TC-PB5 など、多くのデッキを使いました。

そして、残ったのは大量の録音済みのメディア達。 カセットの今後の為に デンスケ はとってあります。 とは言え、消えていった機器やフォーマットは、 その時代のたくさんの音楽シーンを我々の記憶の中に残していってくれました。 これは形のない大切な財産です。